中間報告・痴漢冤罪練馬駅事件

     痴漢冤罪練馬駅事件は、本年1月に控訴棄却の有罪判決を受け、最高裁での闘いとなり、弁護団は6月30日に上告趣意書を提出いたしました。また、8月末には補充書を提出する予定で、向う二ヶ月が弁護活動の最終局面となります。私も上告審から弁護団会議に出るようになっているので、この補充書作りに貢献できればと思っています。

    ハート

     さて、上告趣意書には、やはり防衛医大教授に最高裁が出した無罪判決が大きく反映されています。
     防衛医大教授の無罪判決には、「満員電車内の痴漢事件については、被害事実や犯人の特定について客観的証拠が得られにくく、被害者の供述が唯一の証拠である場合も多い上、被害者の思い込みその他により被害申告がされて犯人と特定された場合、その者が有効な防御を行うことが容易でないという特質が認められることから、これらの点を考慮した上で特に慎重な判断をすることが求められる」とも述べられています。これは練馬駅事件にもそのまま当てはまります。

    ハート

     本件も被告人Nさんの手のひらから被害女性の着衣の繊維片も出てきていないし、目撃者もいません。証拠としてあるのは、被害女性の供述と、それに基く再現実況見分調書等だけです。

     この再現実況見分調書添付写真も、おおよそ「再現」とは程遠いもので、例えば被害女性は実際には蓋付きのコーヒーカップを持っていたにもかかわらず、再現実況見分調書添付写真はペットボトルを持って撮られているのです。
     混んだ電車の中なら、いくら蓋付きとは言え、カップの中のコーヒーが飛び出すことも心配ですよね。両手で持っていたカップから左手を放し、左後ろにまわし、犯人を取り押さえる際の動きは、ペットボトルの場合とは違うはずです。
     そもそも再現実況見分調書添付写真は静止画写真です。弁護側の実験動画証拠を、条件が違うと一蹴するなら、起訴する側が、女性供述による犯行が可能かどうか、動画証拠を添えて起訴しろと言いたいですよ。


  • 2009.08.08 Saturday
  • 23:38
  • 痴漢冤罪練馬駅事件
  • comments(0)
  • trackbacks(0)

    

スポンサーサイト

  • 2017.05.23 Tuesday
  • 23:38
  • -
  • -
  • -

    
コメント
コメントする
(承認制です)








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック
(承認制です)