「日の名残り」(カズオ・イシグロ著 土屋政雄訳 早川書房)

    内容(「BOOK」データベースより)
    品格ある執事の道を追求し続けてきたスティーブンスは、短い旅に出た。美しい田園風景の道すがら様々な思い出がよぎる。長年仕えたダーリントン卿への敬慕、執事の鑑だった亡父、女中頭への淡い想い、二つの大戦の間に邸内で催された重要な外交会議の数々―過ぎ去りし思い出は、輝きを増して胸のなかで生き続ける。失われつつある伝統的な英国を描いて世界中で大きな感動を呼んだ英国最高の文学賞、ブッカー賞受賞作。

    ハート  ハート  ハート

    閑話休題。デカルトやイスラームや裁判の資料から離れて、カズオ・イシグロさんの小説「日の名残り」を読みました。特に理由はなく、アマゾンで気の向くままにクリックいていて、評判も好く、面白そうだったので読むことに。読みはじめが9日(日)で読了が13日(木)だから、一週間はかかっていませんが、ずいぶん長くかかったようにも思えます。私自身少しばかり文章を書きますが、筆の運びが速いとか、文章のテンポが速いとか言われることがしばしばあります。こういう私から見ると、本書はかなりテンポが遅いように思います。これがカズオ・イシグロ氏によるものなのか、訳者の土屋政雄さんによるものなのか、私には判断がつきません。しかし土屋政雄さんの訳は、真面目ともドン臭いとも言える主人公スティーブンスの持ち味を私たちに伝える名訳だと思います。
     スティーブン氏が仕えたダーリントン卿も、その館のダーリントン・ホールも架空のものです。しかし第一次大戦と第二次大戦の狭間に、イギリスの大きな屋敷で開かれた外交会議の模様は、史実を交えながらのもので、こういうことはどこかのお屋敷で本当にあったのだろうと思わせる説得力のある内容になっています。
     映画化されているので、映画も観ようと思って、ツタヤで借りてしまいました。
  • 2009.08.14 Friday
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  • 本・映画
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  • 2019.09.16 Monday
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