「見えた! 裁判員制度の崩壊 11・13東京集会」


      おばちゃんの入院騒動で私自身が疲れてしまって、昨日の内に更新できませんでした。
     11月13日に弁護士会館講堂で開かれた「見えた! 裁判員制度の崩壊 11・13東京集会」に行ってきました。全国から330名の参加があり、関心の高さがうかがえます。来年の6月には、日比谷公会堂での2000人集会を計画しているとのこと。多分、こちらも成功するでしょう。私の耳が遠いのも一因と思いますが、マイクは使っていても音声が非常に聞き取りにくかったので、どういう話が出たのかを書くことはできません。
     が、左のビラを大量にもらってきたので、このビラに書いてあることを軸に、裁判員制度とはどのようなものなのか、またその問題点を簡単に紹介します。

    裁判員制度とは? 殺人、放火など重大犯罪の刑事裁判に市民を参加させ、裁判官と一緒に、有罪か無罪か、有罪の場合はどんな刑罰(死刑や無期も)を科すのか決めさせる制度です。
     政府は、2009年5月の実施をめざして準備を進めていますが、この制度を本当に始めさせてよいのでしょうか。
    「ストップ! 裁判員制度」のビラより
    辞退すれば処罰も 裁判員を辞退できるのは、70歳以上の人や思い病気や障害のある人に限られ、裁判所の呼び出しに理由なく応じなければ過料(違反金)が科せられます。
     ちょうど13日の集会の日に、おばちゃんが老人ホームで転んで、病院に入院し、手術をするかどうかドクターに返事をしなければならなくなりました。私はおばちゃんの身内であると同時に、成年後見人でもあります。入院の手続きやら支払いなど、私はおばちゃんの件で軸になって動かなくてはなりません。14日(昨日)は町田痴漢冤罪事件の判決日でしたが、おばちゃんのことで病院に行ったので、痴漢事件のために裁判所に行くことはできませんでした。これが裁判員制度だと、辞退の理由にならないんですね? それに年寄りなら我が家にもいます(母のこと)。寝たきりではありませんが、三食私が作っているんですよ。これも辞退の理由にならないんですね?

    人生観は無視する 「どうしても人を裁けない」という人の、そのような価値観人生観など無視されます。

    損害は補償しない 自営業者が裁判員になったら、しばらくは店を閉じなければなりません。上限一万円の日当があるだけで、損害が生じても補償されません。私(真理子)がお世話になっている近所の美容室は、美容師の先生とアシスタントの女の子二人ででやっています。一日一万円で家賃やら女の子の給料やらを払えると思いますか?

    弁護活動を制限する 現在の刑事裁判は、被告人を勾留(「こうりゅう)したまま進める人質司法です。裁判員制度は裁判員の都合を優先するため、被告人の弁護をさらに難しくします。



     まっ、ここではこれくらいにしておきます。13日には会場で下の二点のDVDと本を買ったので、その感想はまた別に書きます。救援会豊島で領収書をもらいましたからね、会計さん、よろしく。

     
  • 2007.11.15 Thursday
  • 04:52
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見えた! 裁判員制度の崩壊 11.13東京集会


    2007年11月13日(火)午後6時半から、東京霞ヶ関弁護士会館講堂クレオにおいて、「見えた! 裁判員制度の崩壊 11.13東京集会」が開かれます。
    裁判員裁判劇『美しい国の裁判員時代』のDVD上映と斎藤貴男さん(ジャーナリスト)、内田博文さん(九州大学教授)の講演が予定されています。どうぞご参加ください。

    最寄駅 地下鉄/霞ヶ関駅(丸の内、日比谷、千代田線)B1-b出口より直通  A1出口より徒歩2分  C1出口より徒歩3分

     
  • 2007.10.28 Sunday
  • 00:16
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裁判員制度 10月21日 ビデオ上映と討論の集い

    10月21日(日)の午後1時から、「裁判員制度 このまま始まっちゃってホントに大丈夫?」という集会が開かれます。呼びかけ人は東電OL殺人事件 無実のゴビンダさんを支える会です。
     この集会では、裁判所、法務省(検察)、弁護士会がそれぞれ作った裁判員制度宣伝用のビデオを見比べて、討論しようというものです。ビデオ3本の上映時間は3時間半に及び、その後一時間程度のイベントを予定しているようです。長時間なので、なかなか参加は難しいかもしれませんが、関心のおありの方は是非出てみてください。

  • 2007.10.03 Wednesday
  • 22:08
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裁判員制度はいらない! 6.29集会

     四谷区民センターで開かれた「裁判員制度はいらない! 6.29集会」へ行ってきました。かなり大勢の人が集まっていて、盛会だったと思います。
     そもそも私がこの制度に疑問を持ち始めたのは、昨年末ごろ、裁判の資料を読みながら、「突っ込み布川」を書いていたときのことです。その疑問をブログに書いたら、「裁判員制度断固反対」の高野さんからコメントをいただいて>、それがご縁でときどき高野さんのサイトを訪問するようになり、このたびの集会のことも高野さんのサイトで知りました。その高野さんともお会いできました。
     集会の様子は一般紙でも紹介されました。

    ←集会の様子を報じた朝日新聞の記事
    クリックで大きい画像の方が見れます。そのほうが見やすいです。


     左の写真は、模擬裁判劇「美しい国の裁判員時代」の様子です。

    「秘密! 秘密!」の裁判員制度
     この劇を見ていて、裁判員制度というのは、本当になにもかも秘密なんだなと思いました。
    「 裁判員制度断固反対」の高野さんのブログに、四国新聞の記事紹介とともに次のようなことが書いてありました。
     模擬裁判で裁判官が市民の意見に聞く耳を持たず、専門知識に基づく誘導を行い、裁判員になった女性が「市民の感覚で意見を言いたかったのに、あまりに威圧的」と憤慨したとのこと。
     ただ、これは模擬裁判だから憤懣を述べることもできましたが、実際の裁判員裁判でこういうことをしゃべると、守秘義務違反で逮捕されてしまいます。
     ビラ配布で逮捕者続出しているご時勢に、こんどは裁判員で逮捕者が続出する可能性があるのではないでしょうか。
     という、評議の内容を口外してはならないということは、私もこれまでに聞いたことがあるのですが、劇の中で、裁判員に選ばれた人が仕事を休むのに、職場の人に事情を話そうとしたら止められて、「ずる休みと思われてしまうではないか……」とつぶやく場面がありました。裁判員に選任されたこともしゃべっちゃいけないんですか? ずる休みと思われることに、事情を話して抗議することもできないんですか? どういうことなんでしょうか。
     とにかく学習する必要がありますね。救援会豊島支部で学習会を開けるようにいたします。私、学習宣伝係ですので。

    二次会

    この会の主軸メンバーと面識を持っておくのは大事なことなので、集会のあとの飲み会に私も参加しました。救援会豊島で学習会を開くにも、これで協力が得やすくなるでしょう。
    左の写真はお料理の数々。




    共謀罪反対ウチワ

     集会の会場では、「共謀罪反対ウチワ」を配っていて、私も100円カンパして一枚いただきました。
  • 2007.07.01 Sunday
  • 01:31
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裁判員制度とリストラ

     これまでにもこのブログで、裁判員制度の問題点を何度か取り上げてきましたが、KENさんの「灰色のベンチから」を読んで、裁判員制度について、またまた心配ごとが出てきました。
    優良な大手企業や公務員で無いなら、
    有給が終って帰ってきたときに席が無いのは当然だろう。
    彼は失業し、僅かな退職金も病院の支払いに当て、
    零細企業に再就職した。
    ところがそこは更に悪条件。
    朝の9時から夜の9時までの12時間拘束。
    しかも残業代は月に10時間だけしか支給されない。
    隔週での土曜出勤もある。。
    それでも母の介護を怠るわけにもいかない。
    毎日深夜まで働いてから実家に寄り、
    更には足りない分を稼ぐために日曜は建築現場の
    鉄骨運びのバイトをした。
    それでも足りない。
    彼はまた倒れた。
    そして終に借金した。 たった50万だ。 


    何も障害が無いやつなら、50万の借金は遅くても1年で
    返せるだろう。。
    だけど、ちょっとでも悪条件が重なったやつは、
    この日本でなら、諭吉50人は人を殺すには十分な重さだ。
    そうだろう? 

    後はとんとん拍子。。
    借金は徐々に増えていき、手が回らなくなった。
    妻は息子を連れて出て行った。
    費用は突き、母親は乳がんの再手術が受けられず、
    自宅で苦しみながら息を引き取った。。。
    そして彼も事実上全てを失い、
    まだまだ寒い4月頭の新橋で、
    闇金の看板を持ち続けている。。。
    彼の瞳がどれだけ乾いていたか、
    書かなくてもあんたなら容易に想像つくだろう?
    日本は狂っているのだ。。
    灰色のベンチ」より
     これは「天下の大悪方・裁判員制度糾弾!! 高野善通の雑記帳」に、
    ・出産育児でも平気でリストラが起こる社会では、「裁判員任務によるリストラは起こらない」という制度推進者の説明は全く信用できません
     と書いてあるのと同じですよね。親の介護だろうと出産育児だろうと裁判員制度だろうと、「灰色のベンチから」の男の人と同じことが起こるんですよね。

     これだけでなく、裁判員制度には問題が多くあって、私もこのブログで何度か取り上げています。( カテゴリー「裁判員制度」)


    裁判員制度はいらない! 6.29集会

     この裁判員制度を考える裁判員制度はいらない! 6.29集会というのがあるので、ご案内いたします。私も出かける予定でいます。
  • 2007.06.22 Friday
  • 22:25
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代用監獄と裁判員制度

     過去記事で私は、「取調べの可視化や代用監獄の廃止が進まないうちに裁判員制度が実施されることの危険性を感じるようになっている」と書いたことがあります。「どうして?」をここで書こうと思うのですが、まず代用監獄とはどういう性質のものなのか、「突っ込み布川」に書いた下記記事を引用します。
     布川事件は、Tさん殺しと桜井さん杉山さんを結びつけるものが自白しかない、証拠のない自白裁判です。カテゴリー「自白の変遷」のところでも書いたように、桜井さんは取手署で、杉山さんは水海道署で取調べを受け、自白に追い込まれます。いずれも警察留置場代用監獄です。
     カテゴリー「自白の変遷」「最終的な自白に関するの問題点」に出てくる検察官調書も代用監獄で作られたのですが、布川事件では実は否認調書も作られています。桜井さん杉山さんは、代用監獄でTさん殺しを自白し、警察での取り調べがほぼ終了した11月に土浦拘置所に移され、否認調書はここでA検事によって作られます。
     ところが、その後、杉山さんは代用監獄土浦署へ、桜井さんは代用監獄取手署へ逆送されてしまいます。警察官から「検事さんの所でゴネたみたいだな」「なぜ検事に否認したか」と追及され、再び自白に転じ、Y検事によって自白調書が作られます。Y検事は検察官であるのに、わざわざ警察留置場代用監獄に出向いてきたわけです。カテゴリー「自白の変遷」に出てくる検察官調書は、この自白です。
     Y検事によって、最終的な自白調書が出来上がり、二人は12月28日にTさん殺しで起訴されました。勾留質問をした裁判官に対して桜井さんは、Tさん殺しを認めました。なぜならば、裁判所に行く際、取調べを担当した警察官が同行し、勾留質問のときも背後に警察官がいたからです。拘置所でA検事に否認したのを理由に代用監獄に逆送され、「なぜ検事に否認したか」と警察官から責められ、再び自白に転じたのですから、裁判官に対する勾留質問とはいえ、背後に警察官のいるところで否認したら、代用監獄に戻ってからどんな目に遭うか知れたものじゃありません。だから認めたのです。そしてちゃんと起訴され、もう代用監獄に戻る心配がなくなってからは一貫して無実を主張するようになります。
         
    (「突っ込み布川」より)

     以前、布川事件代表世話人の中田先生は、(布川事件について)くわしいことは聞かなくても、調書なんか読まなくても、桜井さん杉山さんが拘置所から代用監獄へ逆送されたと聞いただけで、「やられたな」とピンときたと話されていました。
     ちゃんと起訴され、拘置所に移り、代用監獄に戻る心配がなくなってからは、桜井さん杉山さんも無実を主張するようになりました。しかしそれでも、代用監獄で作られた自白調書を読んだ裁判官は、「やってない者が自白なんかするわけない」と、目の前で「やっていない」と言う二人の主張を退けてしまいます。それほど自白調書は、現実問題として、裁判官の心証形成に大きな影響力をもっているわけです。「代用監獄は自白させるためにある」「代用監獄はえん罪の温床」と言われているのは、こういうことなんですね。
     この代用監獄の廃止を求めて日弁連などが取り組んできたのですが、昨年6月に、廃止どころか存続、しかも起訴後も未決のうちは代用監獄に留置できるようになってしまいました(朝日新聞記事参照)。ということは、裁判所から戻る場所が拘置所でなく代用監獄なのだから、裁判が始まっても無実を主張できなくなってしまいますよね。
    21世紀は、専門家と市民が協同して物事を決める時代。市民の納得と理解を得られない専門家だけの議論は通用しない。供述調書を読んで心証を形成することなど裁判員にはできない。裁判員制度の実施により、これまでの調書裁判から直接主義・口頭主義を実質化した公判中心の裁判に移行するし、そうせざるをえない。
    (「なぜ、いま代用監獄か」P59 より)
     で、上記引用文のごとく、裁判員制度に期待されているのは、調書裁判から直接主義・口頭主義への移行でもあります。要するに、裁判員は分厚い自白調書なんか読まないから、目の前にいる被告人の話を聞きながら判断するだろうというわけですが、裁判所から戻る場所が代用監獄ならば、裁判が始まっても、裁判員が直接何を聞いても、裁判員の前でウソの自白を維持することになってしまいますよね。
     これで裁判員制度導入の意味ありますか? 冒頭で「取調べの可視化や代用監獄の廃止が進まないうちに裁判員制度が実施されることの危険性を感じるようになっている」と書いたのは、こういうことなんです。
  • 2007.03.17 Saturday
  • 14:45
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裁判員制度について

     先日、裁判員制度について書いたら、高野さんというかたからコメントをいただきまして、私が心配しているのと同じことが書いてありました。
     私が利用しているロリポップレンタルサーバー(おまけのブログも)やjugemは、アダルト系・出会い系などは画像も文章も禁止となっています。ブログを利用していて、利用者同士が関わるということはあまりない。しかしサーバーダウンによってほぼ丸一日管理者画面が使えなかったという、このたびのjugemのトラブルのような場合、助け合い掲示板で利用者同士がつながることはあるわけで、アダルト系禁止となっていなければ、この種のサイトの管理人とも関わるようになってしまいます。ロリポが女の子に人気なのは、お手頃価格で使いやすいとうだけでなく、この種のサイトを禁止していることも理由になっていると思います。
     で、いま「突っ込み布川」に、殺害方法についても自白調書や鑑定書の中味を書いていますが、これが女の子が殺されたという事件の場合だと、jugemやロリポに書くことはできませんね。jugemやロリポに書けないようなことも、裁判員なれば話し合わなくてはならなくなるわけです。本当に心配です。
  • 2006.11.08 Wednesday
  • 04:13
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裁判員制度について

     いま「突っ込み布川」のために、裁判資料を読んだり書いたりしていて、裁判員制度について心配事がでてきました。
     布川事件の場合、被害者Tさんは高齢の男の人で、これはカネ目当ての強盗殺人であることは疑いようもないことだと思いますし、桜井さん杉山さんの自白調書を読んでいても、殴っただとか蹴っただとか絞めただとか……は出てきても、いわゆるアダルト的な、露骨な話は出てきていません。が、女の子が殺されたという事件の場合は、そうはいきませんよね。
     私はこれまでに痴漢冤罪事件を二度支援して、弁護団会議にも顔を出しました。電車の中で痴漢にあったことのない女なんていないし、女には分かるけど男には分からないということもあるから、痴漢冤罪でも、女の人の支援が欲しいのに、弁護団会議に出てみると、アダルト的な、口に出せないような事柄や語彙が出てくるものだから、女の人の支援者が逃げ出してしまうって聞いたことがあります。私の場合は、医者や看護婦と同様、物書きとしての仕事意識があるから、割り切って弁護団会議に出ていましたけど、それでも慣れるのには時間が必要でした。
     で、女の人が殺されたという事件の場合、出てくる事柄や語彙のきわどさや露骨さは、痴漢事件の比ではないと思うんです。痴漢事件でさえ、女性支援者が逃げ出してしまうというのに、裁判員が務まりますかね。ショックが大きすぎるんじゃないかと思いますけど、どうでしょうか。

    追記 (07年6月22日)
     高野さんからいただいたコメントの中に「再現実験」という言葉が出てきたので、それに関連して追記いたします。
     救援会の会員ならば、えん罪事件の集会や学習会で、再現実験というのを見たことがあると思いますが、一般のかただと「再現実験」と言われても、何のことだか分からないかもしれないので、少し書き添えます。


    左の写真は、06年8月の布川事件の現地調査で、参加者の前で行われた再現実験の様子です。
     布川事件では、桜井さんと杉山さんが、二人がかりで被害者Tさん(高齢の男性)を押し倒したり、口の中にパンツをつめたり、両足をワイシャツでしばったり、首を絞めたりしたと自白しています。この自白どおりの犯行が不可能であることを再現実験は示しています。(くわしくは突っ込み布川をお読みください。)
     布川事件の被害者は高齢の男性ですが、被害者が女性の凶悪事件の場合の再現実験がどのようなものなのか、これで察していただけますか。高野さんが心配されているとおりですよ。
  • 2006.11.07 Tuesday
  • 00:06
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